著名研究者(日本) , 著名研究者(海外) , トビハゼ論文(日本) , トビハゼ論文(英語)
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有名な研究者、現在の研究者、リンク について。
長崎大学名誉教授。1963年九州大学大学院農学研究科修士課程修了、農学博士。2002年まで長崎大学水産学部教授 長崎大学中心に研究されていた。2014年没。
石松教授との共著「水から出た魚たち」は、トビハゼ・ムツゴロウ初学者の日本語バイブル。 言葉は平易でわかりやすいのに、トビハゼ類の学問的な特異性の基礎を網羅されている。
トビハゼ属P. Takitaは、田北先生の業績を讃えて献名された。
P. takita / Takita’s mudskipper
有明海の生物多様性に科学者として強い懸念を示されていた。
(有明漁民ネット)[https://ariake-gyomin.net/top/file/101224takita.pdf]
田北徹さんの後継者。
石松教授との共著「水から出た魚たち」は、トビハゼ・ムツゴロウ初学者のバイブル。 言葉は平易でわかりやすいのに、トビハゼ類の学問的な特異性の基礎を網羅されている。
田北先生の直系、石松先生の研究室
大変混乱していた Oxudercinae を、名著Fishes out of waterにて整理された大家。 この分類は、Fish of the world 4th Edtion以降に採用されている。 Geroge Washington University.
シンガポールの自然科学者。 Edward O. Murdyと、Oxdercinae、特にPeriophthalmusを積極的に、大量に整理されておられます。
イタリアのMudskipper研究者。
Google Scholar Gianluca Polgar
** 体の構造 **
要約:
トビハゼの両眼視野についてなど
角膜の屈折率は、魚類と人間で大きな差はなく、水の1.33に近い。 魚類の虹彩は、変化するものが少なく、うなぎやひらめの仲間など、一部の魚類だけが変化させることができる。 魚類の虹彩にはグアニンが含まれ、銀色を呈する。(猫の網膜の赤目成分などと同じ)
魚類のレンズは丸い。というか、丸い方が普通で、陸地に出たため、水と異なる大きな屈折率対策で、レンズで平たくなった。 硬骨魚類眼球内の水晶体の、光軸直径と赤道直径の比は金魚0.82、淡水ボラ0.86である。 陸上にいるトビハゼは、ひょっとして四肢動物のように平たいかと思いきや、0.84で、丸い。 焦点距離が短く、ピントの合った像を網膜に結像させるには都合がよい。 30度から40度程度、レンズは移動する。
錐体密度から組織学的に求めた視力は、コイで、0.07。 恋は盲目っていうけど、違うんやね。
水晶体の厚みではなく、水晶体を移動してピントを合わせる。 肉食性のものは水晶体筋が発達する傾向、ナマズウナギボラなどは、水晶体筋の発達が悪く、水晶体が移動しない(目が必要ないような 見通しの悪い場所にいるもの) 魚類の視力は、0.06−0.5相当。 俺よりも目がいい。
トビハゼは、眼球の方向を自由に変えることができ、180度見渡すことがかのう。両岸視野は10度ー15度 陸地に出ていると、突出し、満潮時には頭部に引き寄せられている (Schwab、2003)
** 河川など **
北海道の河川、冬でも1度くらいはキープしているようです。 深川町の深さ7.5mの浅い井戸、ミルク工場の井戸。毎月はじめ午前08:30の測定で、冬でも6.9度あり。外気は−4度 (夏でも12.5度)
** 地中温度など(トビハゼが冬季住んでいる)
深さ10mの地温は、年平均気温にほぼ等しく安定しているという話など、地中熱に関する基本的な話。 東京大阪17度、北海道10度、四国九州南部で20度。
鹿島建設技術研究所さんの素晴らしい論文。環境技術研究部、水域環境グループ 林さん、稲垣さん、田中さん。
三浦半島江奈湾で、春夏秋冬の地温の収束。 夏季の減熱作用、冬季の保温作用ともにかなり具体的に数値を取っていただいている。 また、熊本湾の実験と比較すると、20cm掘れば、1日の変温が2度から3度程度に収まる事を計測されておられる。 冬季2月であれば、外気4度から14度に対し、地温30cmのところ11-12度に収束している。含水率の量の多少は同時期の平均海水温への遠近に影響。 これこそ、トビハゼのための論文(勝手に大喜び)
積雪変動と共に、地中の温度は安定していく。 -30cmだと、外気が0度から-10度で振れるのに対し、積雪60cmで、+3度(外気平均に対し相対温度+8度)で安定している。 2cmの地点で氷点下、凍土が形成される。
熱分散のシミュレーションについて論じている。実測値のグラフもObservationで参照できる。 場所は熊本港。実測値だが、外気は12度、16度で大きく変化しているが、 泥温50cmから有意な差(16度で安定)、150cmは明らかに18度で安定している。 このことから、泥質干潟は地中10mでなくても、十分安定していることがわかる。 熱拡散係数は、地中5cmに対し、30cmで0.1倍、150cmで0.01倍となり温度が安定しやすくなる。 ただバラツキもあるので、30cmの深さでも、深さ150cmと変わらない熱拡散係数を持つ場所もある。
これは地中温が安定しているという説に基づき、緯度・高度との関係を描き出したもの。年平均気温であれば30cm-50cmで十分相関が見られるようです。
ビニールハウスなどによる温度安定性について。
P. Kaloloは、 P. argentilineatusのレクトタイプの模様。 論文
石松惇名誉教授らは、メコン川を河口から約200キロ上流のカンボジア国境付近まで調査。水の外でも暮らせるトビハゼの仲間が、河口を離れるといなくなるのに、ある一種(Periophthalmodon septemradiatus)だけは150キロほど上流まで分布していた。
@2355toby