トビハゼ関係用語集

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2355toby トビハゼ「トビー」のほぼ毎日更新


Mudskipper glossary for dummies

食事

デトリタス食 detritus

生物の死骸、排出物、分解物などが堆積した泥。 易分解性・難分解性、のものに大きく分けられる。 一般的な、植物デトリタス食生物にとって、 易分解性デトリタス(labaile detritus)は、オリゴペプチドを主とする。海藻由来、植物プランクトン由来。 対して難分解性デトリタス(refactory detritus)は、海草由来となる。 富岡湾干潟の表層砂のオリゴペプチド含量は砂1g乾燥重量あたり0.4−0.5mgとのこと。 †

引き込み摂食者 subductor

深い巣を作るものは、基質表層にあるデトリタスを、巣穴の奥に引き込んで食べるものがある。体の上下運動や、漏斗上の巣などを用いる。

ベントスによる基質改変作用 bioturbation 

トビハゼなどが巣穴を掘る、もしくは、干潟中のデトリタスや微生物を食べるために、大量の泥を巣穴から持ち出すことで、 巣穴の灌水作用が起こり、酸化層の拡大と還元層の消失(窒素まわりの還元微生物群など) こういった改変作用を協力に起こすものを2000年代初頭、生態系エンジニア ecosystem engineerと言う向きもあった。 †

2025年2月、新華社からムツゴロウのbioturbationの環境への寄与についての記事が出ている。

2025 Feb 新華社 ムツゴロウのbioturbationの環境への寄与記事

日本語訳はありがたいが、明らかにトビハゼとムツゴロウを取り違えている。

進化

系統解析 phylogenetic analysis

系統樹 phylogenetic tree

分岐年代 divergence time

(estimates of divergence times in the echinoidea) Time scale of eutherian evolution

肉鰭類(にくきるい) ただし、肉鰭亜綱、もしくは肉鰭上綱、肉鰭綱 として。 Sarcopterygii

シーラカンスなどが含まれる、我々陸上脊椎動物の祖先。 我らがトビハゼ様の祖先である条鰭類(じょうきるい)との分岐年代は約4億年前とのこと。 シーラカンスなど肉鰭類は、胸ヒレに背骨と連結したでかい骨がある。つまり肩のような骨がある。 対して条鰭類は、細いいくつかの骨がある。これが肉鰭類と条鰭類の大きな違い。 しかし、我らがトビハゼ様が、そんな肩の骨なんかなくても陸地を歩けてしまうということを証明してしまったのである。 思いっきりジャンプするときは、背骨のとおった尾鰭でジャンプしてしまえばいいという大胆な発想。 そう考えるとトビハゼは面白いですね。

ちなみに現代のシーラカンスは、鰭だけを使って泳ぎ体軸をくねらせて泳がないので、みていてとても不思議である。 第二背鰭、第二尻びれが、同時に同じ向きに曲がる。しかも、条鰭類と異なり、鰭に手首のような関節があるのでとても鰭が自由に動く。 まるでジュリアナ東京のように扇子をひねるように泳いでいる。ひれはゆったりとひねっている。 8匹くらい集まっている巣穴が見つかったようで、一匹狼ではなく、ある程度社会性を持って行動しているのでは、との想像もあるらしい。

肉鰭類 wiki

条鰭類(じょうきるい) ただし条鰭亜綱、もしくは、条鰭綱、もしくは条鰭上綱として Actinopterygii

我らがトビハゼ様が含まれる。条鰭類(じょうきるい)亜綱や上綱として扱われることが多い模様です。 サメなどの軟骨魚類や肺魚、円口類をのぞけば、魚類3万種のうち95%、ほとんどの魚がこの条鰭亜綱に含まれる。 トビハゼ様は、その中でも最新の Acanthomorpha Acanthopterygii
Berycimorphaceae
Beryciformes (alfonsinos; whalefishes) Trachichthyiformes (pinecone fishes; slimeheads)

Percomorpha K-T境界後、6,600万年後から爆発的に種類を増やした

条鰭類(じょうきるい)Wiki

条鰭類の種数、割合

未知の種類や分類方法の差異もあるので、この種数の割合にどんだけの意味があるかという問題はあるのですが

2011年の論文によると

条鰭類 合計 27,977種類 うち 海水魚 16,025種類 (57.3%) うち 淡水魚 11,952種類 (42.7%)

うち骨鰾類 7,943種類 コイ3k、カラシン1.6k、ナマズ2.8k、デンキウナギ134種類

部位名称

references

† 天草の渚(浅海性ベントスの生態学)§1砂質干潟のベントス群集 玉木昭夫 ハルマンスナモグリを中心に、三十年にわたる個体数の増減など、生物間のバランスなどを研究したもの。 一旦は絶滅したかと思われる群が、捕食者のさらに上位の捕食圧などにより減ると、数十年経って数を増やす例などが紹介されている。


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