が大変まとまっていますので、下記にご紹介します。ただ、もっと調査が必要な記述もあるかと思います。
-干潟への依存度が極めて高く、生息量が少ない。 -泥質の干潟が発達した河口域に生息する -既存知見が比較的多く、調査も比較的容易である。
-国内は、東京湾以西の太平洋岸各地、瀬戸内海沿岸、沖縄島以北の琉球列島の泥干潟河口域。 -海外分布は、韓国沿岸、中国沿岸部、台湾西岸。
-孵化した仔魚は、大潮の下げ潮に乗って干潟から流出し、およそ45~50日で干潟に戻り着底、底生生活に入る。 -生後約1年で体長5cm前後に達する。雄の大部分は1年で成熟し、繁殖後死亡する。小型の雌は1年目には成熟せず、2年目以降に体長7~9cmに達し成熟する。
-空気呼吸もおこない、皮膚が主要な呼吸器官となる。皮膚呼吸の割合は水中で47%、空気中で73%である。 -空気中では有毒なアンモニアが体内に蓄積するが、トビハゼの脳は他の魚に比べアンモニアを無毒なアミノ酸に変える能力が著しく高い。
2025年は3/1に初出あったと、行徳保護区で報告ありました。 私も3/23日に1匹見かけています。(最高気温20度、最低気温10度といった暖かい日です) 例年5月6月ごろから見掛けるはず、11月くらいが最後です。
-6月から8月
-雄が泥中に・雄が泥中に産卵巣をつくり、雌を誘う。 -卵は産卵巣の天井に産み付ける。
-海岸や河口域の、泥のたまった干潟に生息孔を掘って生活する。 -4~10月の活動期:干潟時には泥面上で捕食活動を、満潮時には岸辺の石の上などで次の干潮を待つ。 -11~3月の休止期:終日巣内で過ごし、捕食活動もおこなわない。(注)
注:この記述はBioturbation(ベントスによる基質改変作用)があまり考慮されていない。 トビハゼなどが巣穴を掘る、もしくは、干潟中のデトリタスや微生物を食べるために、 巣穴の泥干潟の灌水作用が起こり、酸化層の拡大と還元層の消失(窒素まわりの還元微生物群など)が起こり、継続的な餌の発生がありうる。
85% 突進速度にかかる時間を0.2秒とすると、 水面滑走 35km 10mを1秒くらいで飛んでますので、時速36kmで妥当な値でした。
300cm/sくらいまで、0.2秒で加速していますので、 150cm/ssで加速、1/2 * 15 * 0.2 * 0.2 = 突進速度10BL/sで、抵抗が
干潟時に泥面上で小動物を捕食する。
警戒心が強く攻撃性が弱い個体と、 警戒心が弱く攻撃性が強い個体の2つに大きく分かれるように見えている。
今の所、雌雄差が大きく関係があるように見えている。 3週間以上飼ったのは、雌は2匹、オスは3匹程度だが、 基本的に雌は警戒心が強く攻撃性が弱い。
オスは、半々程度に分かれている。 ただ、メスはサンプル数が少ないので また雌雄差は大変見分けにくいので間違っている可能性もある。 もしメスの方が警戒心が強いということであれば、抱卵などで動きが遅くなるというとか 逆にオスの攻撃性は、縄張りを持って巣の周辺を守るための動作の可能性がある。 乾燥赤虫をスプーンで与えるうちに、オスはジャンプしてスプーンを攻撃してくる。
トビハゼは皮膚呼吸でき、陸上にあがることを厭わないため、陸上にも水中にも逃げられる変わった魚です。 また、吸盤を持っているかのように岩に張り付いたり登ったりすることができます そのため移動戦略・逃亡戦略が非常に特徴的です。
成体の生存戦略としては、 鳥や肉食性の蟹等の陸上の敵からは水中に逃げて回避し、 10cm程度の肉食魚等の水中の大きな敵を避けるために地上に登ります。 また、胸・腹をあたかも吸盤のように扱い、岩や葦、ガラス壁に張り付き登ることができます。
泥上では、塩水だまりなどを利用し、水陸両用移動できるその長所を活かしています。 窪んだ10cmほどの塩水だまりや澪筋(塩が引いた時にできる水の流れ)そこを流れる塩性の雨水を利用し、 敵に応じて陸水両方を使って逃げる体制を作っています。
泥干潟水槽内では、水槽では、土の高低差をうまく利用しているのを観察できます。 太陽を背にして、明るい方向から土手の向こうを眺めることで、敵が見えにくい眩しい方向を眺めることを避けています。 ガラス壁に張り付く際も、明るい方向を腹にむけて、壁に迫ってくる敵をみても眩しくないようにしています。 鷹も一次大戦の飛行機も、太陽を背にして襲うと言いますから、セオリー通りの戦い方です。
蛇と向かい合うと、カエルがじっとして蛇の出方を待っているのを「蛇に睨まれたカエル」といい 「カエルが天敵の蛇と対峙して、次の方策が思い浮かばず手も脚も出ない状況」であるという表現があるのですが、 最近あれはカエルの戦略であることがわかっています。
蛇はカエルよりも突進する速度が速いのですが、一度大きくジャンプすると方向転換するまで時間がかかります。 なので、カエルは蛇に背中を向けて逃げるより、ジャンプした蛇の後ろ側に飛ぶ方が、生き残る確率が高いのです。
トビハゼも同じように、敵との間合いが近い時は、相手の後ろに回りこもうとするジャンプなどを実施します。 東京湾のトビハゼ幼魚は、岸辺では、歩いている人間を回り込むように背中側に移動する回避行動をとります。
トビハゼは、視界だけでなく、遠くから振動、音を感知して回避行動に入ります。 基本的に、振動は陸のものとの想定なのか、振動を感じると水に飛び込みます。
ガラス越しに腹側に手をあてても逃げたりしません。 基本的には背中や背後のものから逃げるようです。
個体によっては、非常に飼い主に慣れて、餌を直接飼い主の指から食べるものもあるそうです。 しかし、ほとんどの個体は、飼い主の手に乗ることはありません。 家に来て6−7日すると、餌を置く場所を覚えて、お腹が減るそこに居座ることが多いようです。 おそらく我々を、よく餌をこぼす大きな生き物、と認識して、おこぼれを待っているようです。
トビハゼ含め魚類には舌がありませんが、 そのかわり流体力学的な舌を持っているとする研究があります。
通常の魚は、海水と共に餌を吸い込む「吸引捕食」をするのですが トビハゼは陸上にいるので一工夫せねばなりません。 そこでトビハゼは、口の中に水を溜めておいて、それを一旦吐き出し、さらにそれを再度吸い込むことで、その水流に乗せて獲物捕まえたり、口内で獲物を移動(飲み込んだり、噛み潰しやすい位置に移動)させたりします。 また、一旦水を泥干潟上に吐き出して、それを吸い込んで表面の餌をとらえます。 リンク先のNatureには、ハイスピードX線カメラで撮影した動画がありますのでぜひご覧になってください。
Fish uses ‘water tongue’ to grab prey on land (Krijn Michel 2015)
トビハゼは主に水面などで水切りジャンプする場合と、陸地でジャンプする場合で、全くジャンプの仕方が異なります。
いわゆる C-start と呼ばれるジャンプです。
沈降は遅く陸地にいる所以でしょう。
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<img src="https://github.com/awakura/toby/blob/main/img/top-toby-on-green.jpg?raw=true" width="250" height="231" alt="藻の上にいるトビハゼ">
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昼間の観察だけですが、巣の近くをうろうろしているトビハゼをなかなか見かけることはありません。 狭いと、巣に陣取って、巣の近くにいる蟹を追い払うといった動作を6月ごろ水槽の中で実施していました。
トビハゼの住む場所にはカニも大抵いるのですが、トビハゼのエリアあたりはカニがいません。 おそらく、トビハゼ達がぶつかってきたり、稚ガニを食べたりすることで、カニが住みにくい環境になってりうのかと思います。
敵が多い場所に住む種族だと、いつでも巣に戻れるように巣の周りを移動するということはするようです。
8月あたりは、暑くてなかなか出てこないので、皆巣の中にいる可能性があります。
2cmほどの小さいトビハゼが、巣から出てきてはしばらく探索、餌を食べては帰っていくように見えますが、あまり 数匹しか見られないので。
私が知る限り、 1卵 2孵化直後 3幼少期遊泳 4成体 越冬と繁殖 の4期に分かれる。
・5月ほどまでの越冬 ・6月ー10月の繁殖期 ・11月移行の越冬期
に分かれる。
生存戦略概観 1. トビハゼは、陸上での逃走時カエルのジャンプと同じような逃走方法を取る。カエルのジャンプは、蛇などに対し有効だと言う研究が出ている(ヘビに睨まれたカエル、などと言われていたが、実は生存率が高いらしい 1. 腹ばい時と、正立時で大きく異なる。腹側の存在は、あまり意識していない。
@2355toby